政府が再稼働の地元同意を要請する見通しとなった東京電力柏崎刈羽原発=2023年12月、柏崎市
政府が再稼働の地元同意を要請する見通しとなった東京電力柏崎刈羽原発=2023年12月、柏崎市

 東京電力柏崎刈羽原発について、来週前半にも斎藤健経済産業相が新潟県の花角英世知事に、再稼働の「地元同意」を求める方向となった。能登半島地震を受け、改めて避難の課題などが浮き彫りとなる中での政府要請。「なぜこのタイミングなのか」-。開会中の県議会に臨んでいる県議からは3月15日、反発の声が上がった。柏崎刈羽原発が立地する地元住民からは賛否の意見が聞かれた。

 「国の対応はあまりにも乱暴だ。県民をなめている」。柏崎刈羽原発から半径30キロ圏内を選挙区とする自民党県連元幹事長の柄沢正三県議(69)は、取材に語気を強めた。

 県議会最大会派の自民県議団にはベテランを中心に、テロ対策不備など不祥事が相次い...

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