新潟市の中心部
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 日銀がマイナス金利政策の解除を決めた3月19日、新潟県内の経済界からは「デフレからの脱却宣言だ」「金融政策正常化への大きな一歩」など、時代の転換点と受け止める声が相次いだ。一方、借入金利の上昇による利益圧迫への警戒感も広がり、中小企業関係者からは「想像以上に厳しい状況になる」と不安視する声も漏れた。

 「三十数年続いたデフレがようやく終わったという宣言だ」。新潟経済同友会の吉田至夫筆頭代表幹事は強調した。金利のある世界では「経営者はリスクを取り、自ら判断して成長分野や人材に投資する気概が求められる」と指摘。人材確保のため、持続的な賃上げも不可欠になるとした。

 第四北越フィナンシャルグループ(新...

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