利用促進策の一環で大糸線に乗り入れた観光リゾート列車「雪月花」。隣は大糸線の通常車両=2023年11月、糸魚川市の根知駅

 利用が低迷するJR大糸線の糸魚川(新潟県糸魚川市)-南小谷(長野県小谷村)の活性化を目指す「大糸線利用促進輸送強化期成同盟会」の振興部会が議論を始めて5月で3年目に入る。路線の持続可能な方策について沿線自治体とJR西日本とで合意できたのは「利用促進策・利便性向上策を実施した後、一定の期間内に取りまとめていく」という双方の主張を織り交ぜた内容。「一定の期間」とはいつまでなのかは不明で、路線の行く末は依然見えないままだ。(糸魚川支局長・鈴木啓弘)

 通算5回目の振興部会は3月14日に長野県の大町市役所で開かれた。開催は昨年5月以来約10カ月ぶり。間隔が大きく空いたのは、議論の進め方を巡り沿線自治体...

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