
県や市職員と協力して海洋深層水にカキを入れる加茂湖漁協の業者ら=4月2日、佐渡市多田
新潟県佐渡市の加茂湖漁協の養殖業者が、水温の低い海洋深層水を利用してカキを長持ちさせ、出荷時期を8月ごろまで延ばす取り組みをスタートさせた。現在は加熱用のみの販売だが、ノロウイルスのいない海洋深層水で清浄化し、将来的には生食用としての販売も目指す。養殖業者が4月2日、育てたカキ約300キロを佐渡市多田の海洋深層水畜養施設に運び、5トンの海洋深層水の水槽に入れた。1カ月〜半年ほどつけて販売する予定だ。
加茂湖のカキは11月〜5月ごろまで加熱用として出荷されている。
加茂湖漁協と佐渡市、新潟県佐渡水産技術センターは2023年3月、カキを長持ちさせる実験に着手。年間を通じて水温が4度程度に保たれる...
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