鍋やおせち料理、おでんなどの主役級食材として親しまれている練り物。原料の魚のすり身は、かまぼこやだて巻き、ちくわ、カニ風味かまぼこなど、さまざまな製品に姿を変え、食卓を彩る。
 国の統計で新潟県は、かまぼこなどが含まれる「その他の水産練製品」の出荷額が344億円(2023年)と全国トップを占める。「かまぼこ類」の生産量(24年)は全国2位だ。練り物を製造する県内企業を紹介します。

家族みんなで食べてほしいから…全商品の8割以上がアレルギー対応、堀川(聖籠町)の優しい探求心

ちくわなどの主原料になるスケトウダラのすり身=聖籠町位守町

 2024年で創業100年を迎えた「堀川」(聖籠町位守町)は、看板商品のカニ風味かまぼこ「アラスカ」やちくわの他に、笹かまやだて巻きなど計七つの製造ラインで100品種以上の商品を展開する。食物アレルギーに配慮した商...

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