150年前の阿賀町を記録したフランス人医師について語る石川治さん=阿賀町京ノ瀬
150年前の阿賀町を記録したフランス人医師について語る石川治さん=阿賀町京ノ瀬

 「日本奥地紀行」で知られる英国人女性で旅行作家のイザベラ・バードが新潟県阿賀町を旅したのが1878(明治11)年。その4年前の1874年5月11、12日に阿賀町をフランス人医師が訪れ、草倉銅山などの詳細な記録を残していたことはほとんど知られていない。それからちょうど150年。阿賀町の郷土史家、石川治さん(47)が旅行記の史料価値に着目し論考を執筆した。石川さんは「バードが来たころと社会状況が違う。史料として珍しく、広く知ってほしい」と語っている。

 フランス人医師は、...

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