天井が高く、太いはりが巡らされた杉原家住宅の広間。左は登録証授与式の出席者を案内する杉原泰洋さん=新発田市上赤谷
天井が高く、太いはりが巡らされた杉原家住宅の広間。左は登録証授与式の出席者を案内する杉原泰洋さん=新発田市上赤谷

 新潟県新発田市南端の赤谷地区にある旧家、杉原家住宅の主屋と土蔵が国の登録有形文化財となり、市の工藤ひとし教育長から杉原家14代当主の杉原泰洋(やすひろ)さん(61)へ登録証が手渡された。杉原さんは地域資源として守り続けたいとの思いを強くしている。

 杉原家は会津街道沿いの宿場町だった赤谷地区に江戸前期から続く旧家で、かつて庄屋代理を務めた家柄。今回登録された主屋は、1899(明治32)年築の横長の切り妻造りで、左右の桁の長さが25メートルほどと長いのが特徴。今も住居として使われているため、一般公開はしていない。

 土蔵はさらに古い1885(明治18)年築で土蔵造りと鉄筋コンクリートが組み合わされ...

残り425文字(全文:725文字)