練習するフェンシング・エペの古俣聖=2023年7月、東京都北区のナショナルトレーニングセンター
練習するフェンシング・エペの古俣聖=2023年7月、東京都北区のナショナルトレーニングセンター

 フェンシング男子エペ突いて得点の範囲となる「有効面」は、足先までを含めた全身。胴体部のみの「フルーレ」や、上半身のみで斬ることもできる「サーブル」に対し、有効面が最も広い。の古俣聖(本間組・新潟市西区出身)が、リザーブで初の五輪代表入りを決めた。フェンシング一家に育ち、5歳で競技を始めて20年余り。「フェンシングの本場、フランスで開催される五輪。どうしても出場したい」。念願だった舞台への挑戦権をつかみ取った。

 父の治久さんは、世界選手権に出場経験のある元エペの選手。2歳上の姉潮里さんとともに、自宅脇の練習場で高校卒業まで指導を受けた。小学5年生で国際大会に...

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