定例会見で質問に答える花角英世知事=5月22日、県庁
定例会見で質問に答える花角英世知事=5月22日、県庁

 2004年の日朝首脳会談2004年5月22日、当時の小泉純一郎首相と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が平壌で会談し、02年に帰国した拉致被害者の家族5人を日本に迎え入れた。5人は蓮池薫さん、祐木子さん夫妻の子ども2人、地村保志さん、富貴恵さん夫妻の子ども3人。曽我ひとみさんの家族は、元米兵の夫ジェンキンスさんを米国が訴追する可能性があり、来日が持ち越された。曽我さん一家4人は04年7月、インドネシア・ジャカルタで再会を果たし、全員で帰国・来日した。から20年となった5月22日、新潟県の花角英世知事は定例記者会見で、北朝鮮による拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。の進展がないことに「(政府間交渉の)結果が出ずに残念だ」と述べた。トップ同士でなければ全面解決はできないとした上で「政府には首脳会談の実現に最大限の努力をお願いしたい」と語った。

 拉致被害者や家族の高齢化が進む中、花角知事は「一刻も早いすべての拉致被害者の救済に全力で取り組んでほしい」と強調した。...

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