放牧地で草を食む乳牛=5月23日、津南町上郷宮野原
放牧地で草を食む乳牛=5月23日、津南町上郷宮野原

 新潟県津南町上郷宮野原の県妙法育成牧場で5月23日、乳牛の放牧が始まった。牛舎から出た牛たちは、初夏の日差しを浴びながら放牧地を駆け回り、思い思いに草を食(は)んでいた。

 牧場では、新潟県内の酪農家から生後6カ月以上の雌牛を預かり、受精卵移植や人工授精で受胎させ、搾乳できる直前に酪農家に返す。牛が牧場にいるのは1年から1年半ほどで、夏は放牧され、冬は牛舎で育てられる。

 約102ヘクタールある放牧地は標高630〜950メートルと起伏に富み、放牧地で過ごすことで足腰の強い健康な乳牛に育つという。

 この日は163頭のうち71頭が、2グループに分けられて放牧された。冬を過ごした牛舎から出た牛を、バイ...

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