日本熊森協会が一部を取得した阿賀町神谷の山林(日本熊森協会提供)
日本熊森協会が一部を取得した阿賀町神谷の山林(日本熊森協会提供)

 水源や山林の保全活動に取り組む一般財団法人「日本熊森協会」(兵庫県)は、新潟県阿賀町神谷(かみたに)の山林996ヘクタールを取得したと発表した。再生可能エネルギー施設の開発に伴う環境破壊の防止やクマの生息地保護を目的としている。協会が新潟県内の山林を購入したのは初めて。

 熊森協会は水源となる奥山の自然林を守るため、寄付や協会の基金を元手に全国の山林を購入している。1997年に設立し、2023年には新潟県支部が発足した。保有する山林は東京都や高知県など全国8カ所で約1376ヘクタールに上る。

 今回取得した山林は阿賀野川支流常浪川の源流を含む。福島県境の御神楽(みかぐら)岳(1386メートル)の...

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