新潟県柏崎市は5月29日までに、旧市役所庁舎跡地(中央町)に整備するコミュニティセンターや多目的広場などの複合施設について、開館が当初予定から2年遅れ、2028年4月となる見通しを市議会に示した。受注を目指した企業グループが23年秋、物価高などの影響で市が設定する事業費では足りないとして参加を辞退したため、対応を検討していた。市は施設の規模や配置を見直し、当初設定した設計・建設費の約33億円を目安として整備を進める方針だ。

 柏崎市は21年1月、市役所をJR柏崎駅前の日石町に移転させた。旧庁舎跡地は広さが約1万5千平方メートルで、民間単独での開発を模索したものの、事業化は難しいと判断した。市が...

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