久保田農場の水田で、ヤンマーマルシェの担当者と話す金井大将さん(左)=上越市
久保田農場の水田で、ヤンマーマルシェの担当者と話す金井大将さん(左)=上越市

 田んぼの中干し期間を延長し、温室効果ガスであるメタンの排出を削減するコメ作りを、新潟県内外の企業がコメ生産者に働きかけている。国の「J-クレジット」制度を活用し、生産者は排出量削減分をクレジットとして売却することで収益を得られる。企業側もクレジット創出への参加呼びかけや、手続き代行を通じて生産者との関係を強め、コメの集荷や農業資材の販売につなげる狙いもある。(報道部・山本司)

 中干しは、出穂前に田んぼの水を抜く作業。コメの収量確保や品質維持のため、根元からの過剰な枝分かれを抑える目的で行う。

 水を張った状態で働くメタン生成菌が、土壌中の有機物を分解しメタンを発生させる。田んぼを乾かす期間を1...

残り1262文字(全文:1562文字)