
町職員の不祥事を受けて会見を開き、経緯などについて説明する神田一秋町長(中央)=6月1日、阿賀町役場
新潟県阿賀町職員が公文書を偽造し懲戒免職となった問題で、2020年度以降にこの職員による不適切な事務処理が計106件あったことが判明した。町では昨年も公金着服で職員が免職されたばかり。いずれもチェック体制の甘さや、同じ業務に長く携わっていたという組織の問題と指摘されている。町民からも「町の信用問題」として組織の在り方の見直しを求める声が上がる。(新発田総局・北川順)
2023年の事件後、町では公金の扱いに関して、1人で担っていた会計を分担するなどの改善策を講じてきた。コンプライアンス(法令順守)についても職員向けに研修を行うなどしてきた。
公文書偽造を受けた6月1日の記者会見で神田一秋町長は...
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