2022年12月の大雪で倒れたヤヒコザクラ。木の幹が斜面の下方向を向いてしまっている=弥彦村弥彦
2022年12月の大雪で倒れたヤヒコザクラ。木の幹が斜面の下方向を向いてしまっている=弥彦村弥彦

 新潟県弥彦村の弥彦山(634メートル)9合目に根を張っていた村の天然記念物「ヤヒコザクラ」が、1年半前に大雪で倒れ、痛ましい姿を見せている。村教育委員会は2024年春、専門家に依頼して現地を調査し、保存できる可能性があることを確認。樹齢200年を超えるとされ、村民らにも親しまれていることから、保存する方向で調整する見通しだ。

 ヤヒコザクラは高さ10メートル以上、幹回り2・6メートルの大木で、弥彦山ロープウェイ山頂駅近くの斜面にある。1979年、村の天然記念物に指定された。例年4月下旬〜5月上旬には、遅めの開花を目当てにした登山客が訪れていた。

 だが、2022年12月に雪の重みに耐えきれず根っ...

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