新潟水俣病被害者との懇談を予定する伊藤信太郎環境相=5月10日、国会
新潟水俣病被害者との懇談を予定する伊藤信太郎環境相=5月10日、国会

 熊本県で水俣病被害者の発言が遮断された問題を受け、伊藤信太郎環境相と新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の被害者団体の懇談について、環境省が7月17、18日を軸に調整していることが6月6日、分かった。伊藤氏は懇談を「解決法を話し合う場」との認識を示しており、被害者救済策について具体的に言及するかどうかが焦点となる。

 新潟県内で環境相が新潟水俣病被害者と懇談するのは、2015年5月の望月義夫環境相(当時)以来。

 新潟水俣病の...

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