
地域の旬の食材や米粉などを使った「ママのおやつ」のケーキ
新潟県魚沼地域で「農家レストラン」が増えている。地元で昔から伝わる素朴な料理や、ご当地ならではの食材を使った珍しい品々が人気で、県内外から多くの客が集まる。農家の皆さんが丹精込めて作った料理を紹介する。(5回続きの5回目)
◆雪下にんじん、越後姫…地場産食材使い地域もPR
食事の最後はデザートで締めたい。新潟県津南町には農家のお母さんが作る洋菓子店がある。店の名前はずばり「ママのおやつ」=津南町下船渡=。店頭には色とりどりのスイーツがずらりと並ぶ。ケーキは小麦粉や、自ら育てたコシヒカリの米粉を生地に使い、旬の野菜や果物をあしらう。店長の早河史恵さん(52)は「レシピが増え、どれくらいあるか分からない」と笑う。
米粉は小麦粉より吸水率が高く、しっとりとし、もちもちとした食感が楽しめる。食感を生かし、...
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