佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」=佐渡市
佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」=佐渡市

 新潟県佐渡市の「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界遺産登録を目指し、官民でつくる「佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議」は6月22日午後1時〜3時、新潟市中央区の朱鷺メッセで総会と記念講演会を開く。会議は参加者を募集している。

 「佐渡島の金山」を巡っては国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が6月6日に「情報照会」を勧告。7月21日からインドで開かれるユネスコ世界遺産委員会で登録の可否が審議される。県民会議は県内の自治体や企業・団体などで組織され、登録への機運醸成や価値の保全などに取り組んでいる。

 午後1時35分からの記念講演では、佐渡金銀山世界文化遺産学術委員として推薦書案の作成にも携わった新潟市歴史博物館みなとぴあの坂井秀弥館長が構成資産の価値などを解説。地元住民らが地域の文化財を守る大切さについて語る。

 これに先立つ総会では、世界遺産登録に関する取り組みを報告し、登録の早期実現などに向けた決議も行う。無料、定員280人。6月21日までに申し込む。

 問い合わせ、申し込みは世界遺産登録推進室、025(280)5726(平日午前8時半〜午後5時15分)。