新羅王碑を参拝する呉栄煥・在新潟韓国総領事。右は海津和恵さん=燕市中島
新羅王碑を参拝する呉栄煥・在新潟韓国総領事。右は海津和恵さん=燕市中島

 朝鮮半島から800年ほど前に王族が渡来したと伝わる新潟県燕市中島の竹ケ花集落で「新羅(しらぎ)王祭」が開かれた。新羅王碑前の広場に日韓関係者ら新潟県内外の約40人が集まり、国際交流の先駆けとなった先人に思いをはせた。

 伝承では13世紀、すでに滅亡した新羅の、王の子孫が竹ケ花集落に住み着いたという。当時最先端の農業や医療をもたらした遺徳をしのび、没後に住民が墓所を建立。1902年に有志が新羅王碑を建てて祭礼を始めた。2024年で122回目。2022年には韓国側の協力を得て案内看板も設置した。

 6月9日の祭礼では、碑を建てた家の子孫で竹ケ花集落の海津和恵さん(77)が「参拝者も増え、王もお喜びと...

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