OEMやPBの受注に特化したカバサワの工場内。柔軟な生産体制を整える
OEMやPBの受注に特化したカバサワの工場内。柔軟な生産体制を整える

 長岡市与板町本与板で、のこぎり製造販売を手がけるカバサワは、手引きのこぎりの産地として知られた長岡市三島地域発祥の会社で、切れ味の良さを追求し評価を高めてきた。相手先ブランドによる生産(OEM)やプライベートブランド(PB)への対応に力を入れ、柔軟な生産体制を整えることで国内外から受注を得ている。

 三島地域の脇野町は、江戸時代後期に伝わったのこぎりの製法を受け継ぎ、かつては全国でも有数の産地だった。カバサワは、脇野町で修業した樺沢篤一(とくいち)会長(80)が1967年に創業。1999年に現在地に移転した。

 高い切れ味で知られた「脇野町のこぎり」の技術を追求して進化させ、独自の製法を確立。業...

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