新潟商工会議所の綱島知子専務理事
新潟商工会議所の綱島知子専務理事

 企業に女性の登用を促す「女性活躍推進法」の全面施行から来年で10年。県内企業も意識改革や取り組みは進みつつあるが「女性の管理職比率30%」など政府の示す数値目標とは大きな開きがある。女性の昇進を阻む「ガラスの天井」を破るには何が必要なのか。経営者や識者らに、女性登用への課題を聞いた。(4回続きの3)

<1>第四北越FG初の女性取締役・馬場佳子さんの挑戦
<2>有沢製作所・有沢悠太社長CEOの工夫

 民間企業の社員、県職員を経て2024年に就任した新潟商工会議所の綱島知子専務理事(61)。県内商工会議所で初の女性の専務理事として、県内企業の支援に奔走する。中小企業の女性登用については「企業にとって人は財産。人材活用をどう進めるかが問われている」と語る。

-民間出身の県職員として、さまざまな役職を経験してきました。

 「男女雇用機会均等法の施行元年(1986年)に新卒で東京の...

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