多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
多くの親子連れが集まった縁日のような雰囲気の「出張こども食堂」=6月30日、石川県輪島市
子ども食堂を手伝ってくれた被災者と語らう、ボランティア団体「チーム中越」代表の佐竹直子さん(右)=6月30日、石川県輪島市
子ども食堂を手伝ってくれた被災者と語らう、ボランティア団体「チーム中越」代表の佐竹直子さん(右)=6月30日、石川県輪島市

 被災地で新たな人の輪が芽生えた。能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。から7月1日で半年となるのを前に、新潟県長岡市の「子ども・地域食堂ネットワーク」のメンバーらが6月30日、石川県輪島市で「出張こども食堂」を開いた。大雨にもかかわらず、多くの家族連れが集まり、被災住民も運営に参加。復興への思いを共有しながら絆を深めた。(本社取材班・坂井有洋、写真は大橋奎介)

 輪島塗の体験や見学ができる施設「輪島工房長屋」の軒先が“縁日”の場になった。子どもたちはから揚げやフィリピン風かき氷をほおばり、綿あめ作りに挑戦。小学3年の女子(8)は「おいしくて、楽しくて、うれしかった」と笑顔を見せた。

 子ども食堂は、輪島市でボランティアをしている長岡市の被災地支援団体「チーム中越」が仲介した。当日の運営には被災者も協力。女性(41)は「自分が助かったからいいではなく、みんなで助け合って復興したい」と気持ちを新たにした。

 長岡の住民から託された野菜も配り、用意した200食は約2時間で品切れに。長岡市の新町みんな食堂の男性(74)は「笑顔になってもらえてよかった。長岡は中越地震で被災し、全国からの助けで今がある。支援を続けたい」と力を込めた。

できる人、できるとき、できること、できるだけやる…復興支える「できるしこ」の精神

 中越地震2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した地震。旧川口町(現在の長岡市)で震度7、旧山古志村、旧小国町(いずれも現長岡市)、小千谷市で震度6強を観測した。新潟県や内閣府の資料によると、地震の影響で68人が亡くなり、4795人が重軽傷を負った。住宅の被害は計12万1604棟で、このうち全壊は3175棟、大規模半壊は2167棟、半壊は1万1643棟だった。で受けた恩を、...

残り1173文字(全文:1689文字)