新潟県の村上市と聖籠町などで消火栓の金属ノズル(筒先)の盗難が相次いでいる。被害は両市町で200件を超えた。いずれも真ちゅう製で、転売目的とみられる。防災行政無線で注意喚起するなど警戒を強めているが、対策に決め手がなく、担当者は対応に苦慮している。
6月28日までに被害確認されたのは、聖籠町が130件超、村上市が約100件。
聖籠町は、4月の消防点検で蓮潟の格納箱からノズルがなくなっていることが発覚。確認したところ、町内約270カ所のうち、亀代地区を中心に70カ所でノズルが消えていた。町が警戒を強めた後も、6月に再び山倉、藤寄地区でノズルがなくなった。
村上市では、2023年9月に山北地区を...
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