
越後平野の田園風景
地球温暖化が緩和されない場合、2100年にはコシヒカリの白く濁った外観の白未熟粒(しろみじゅくりゅう)が最大7割に達するとの試算を農研機構(本部・茨城県つくば市)が7月2日までに発表した。高温と高濃度のCO2が品質や収量の低下を招く可能性を示した。農研機構は今回の調査結果を、気候変動に対応した品種の育成や栽培技術の開発に役立てたいとしている。
農研機構は温暖化が進んだ場合の生育環境を人工的につくり、コシヒカリやあきたこまちなど水稲5品種を栽培した。1990〜1999年のつくば市の気象データの平均値を基準とした。
その結果、基準より気温が1・4度上昇、CO2濃度は基準と同じ360PPMだった場...
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