「にじのきらめき」を植える小島陽さん。今年は作付けを大きく増やした=5月24日、上越市榎井
「にじのきらめき」を植える小島陽さん。今年は作付けを大きく増やした=5月24日、上越市榎井

 新潟県上越地域で、高温に強い米の新品種「にじのきらめき」の作付けが急増している。2023年夏の猛暑の影響で1等米比率が著しく低下したことを背景に生産者の注目を集め、2024年は23年から4割増となる見込み。新潟県上越市内の研究施設で開発された縁もあり、「上越米」の新たな主力品種として期待が高まっており、JAえちご上越(上越市)は販路拡大を図る。

 にじのきらめきは、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」の中日本農業研究センター上越研究拠点(上越市稲田1)が2018年に開発した中生(なかて)品種。高温耐性のある「西南136号」と食味に優れた「北陸223号」を交配し、うま味のあるなめら...

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