
採取した油の献上行列=胎内市下館
日本最古の原油献上地とされる新潟県胎内市下館の黒川石油公園で7月1日、恒例の「黒川燃水祭」が開かれた。関係者や黒川小学校児童ら約100人が、古くから伝わる方法で採油や点火などを行った。
地元住民でつくる「越の国黒川臭水(くそうず)遺跡保存会」が1983年から毎年行っている。日本書紀には668年の記述として「越の国より燃土・燃水を献ず」とあり、胎内市黒川地区の天然アスファルトや原油を天智天皇に献上したとされる。原油が川のように黒々と流れることから、黒川の地名の由来になっている。
献上採油の儀では、原油が湧き出ている池に、地元で取ったリョウメンシダを束ねて作った道具「カグマ」を浸し、葉についた油...
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