
町内会が整備した人魚塚の石碑=上越市大潟区雁子浜
新潟県上越市大潟区の雁子浜(がんごはま)町内会が、地元に残る伝説「人魚塚」の石碑を訪れてもらうため、近くに移設した上で周りの竹やぶを伐採し、案内板を設置した。伝説は上越市内出身の児童文学作家、小川未明の代表作「赤い蠟燭(ろうそく)と人魚」のモチーフになったとされており、関係者は「塚を大切に守り、後世に伝えていきたい」と話している。
人魚塚の伝説は、佐渡から毎夜海を渡ってくる女性と雁子浜に住んでいた男性の悲恋の物語。女性は海で溺れて亡くなり、それを苦にした男性も海に身を投げた。村人は供養塚を造り、「人魚塚」と呼ばれるようになった。
石碑は三つの石を重ねた灯籠のような形で、高さ約30センチ、幅と...
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