難病発症に関わる研究について語る長谷川成人さん=7月20日、上越市西城町3
難病発症に関わる研究について語る長谷川成人さん=7月20日、上越市西城町3

 認知症発症などに関わるタンパク質の研究でノーベル賞が期待される東京都医学総合研究所の長谷川成人(まさと)さん(63)=新潟県妙高市出身=が7月20日、上越市で開かれた母校の高田北城高校同窓会総会で講演した。研究成果を基に治療薬の開発が進んでいることを紹介し、「これまで治せなかった病気の治療が可能になることを願っている」と期待した。

 長谷川さんは認知症や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者の脳などに形が変わったタンパク質が蓄積していることを発見。米情報会社が2022年、論文の引用回数などからノーベル賞受賞の可能性が高い研究者の一人に挙げた。

 講演で長谷川さんは大学や民間の研究所を経て、「研究史に...

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