
展示が始まった洋洋の剥製や骨格標本=7月20日、佐渡市新穂長畝
日本のトキの野生復帰に貢献し、2023年11月に27歳で死んだ洋洋(ヤンヤン)の剥製と骨格標本の展示が7月20日、新潟県佐渡市新穂長畝のトキの森公園内にあるトキ資料展示館で始まった。8月30日まで。
洋洋は雌で、1999年に雄の友友(ヨウヨウ)とともに中国から贈られた。この年、このペアから産まれた卵で国内初の人工ふ化が成功。現在、野生下で生息する500羽以上のトキは、全て洋洋と友友の子孫となっている。
死体の解剖後、洋洋の功績をたたえ、研究にも役立てるため、剥製と骨格標本が作られた。館内では、洋洋の歩みを振り返るポスターや写真も展示されている。
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