世界文化遺産の「フマユーン廟」を視察する花角英世知事(前列左から2人目)と渡辺竜五・佐渡市長(右端)ら=7月28日、インド・ニューデリー
世界文化遺産の「フマユーン廟」を視察する花角英世知事(前列左から2人目)と渡辺竜五・佐渡市長(右端)ら=7月28日、インド・ニューデリー

 新潟県の「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録決定から一夜明けた7月28日、インド訪問中の花角英世知事と渡辺竜五・佐渡市長は、ニューデリー市内にある世界文化遺産「フマユーン廟(びょう)」を視察した。今後の佐渡金山の参考に保存整備や観光客の状況を見て回った。

 フマユーン廟はムガル帝国第2代皇帝のフマユーンの墓廟。1570年に建設され、インドのシンボルでイスラム建築の代表格であるタージマハルの建設にも大きな影響を与えたとされる。1993年に世界文化遺産に登録された。

 花角知事らは敷地内にある遺産の修復工事の案内板を見たり、観光客でにぎわう様子を視察したりした。フマユーン廟は世界遺産に登録され...

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