老朽化が進んでいる加茂市・田上町消防衛生保育組合の清掃センター=8月15日、田上町原ケ崎新田
老朽化が進んでいる加茂市・田上町消防衛生保育組合の清掃センター=8月15日、田上町原ケ崎新田

 新潟県の加茂市と田上町でつくる消防衛生保育組合(管理者・藤田明美加茂市長)のごみ処理を巡る議論が、大詰めを迎えている。焼却施設(清掃センター)の老朽化に伴い、新たに施設を建てるか、燃えるごみの処理を近隣自治体に委託する「広域化」にかじを切るかで、議員らの意見は割れている。8月19日、管理者側から一定の方向性が示される見通しだ。

 清掃センターは1980年建設で築43年余りと老朽化が深刻だ。藤田市長は2022年2月、焼却施設の新設を表明。1日当たりの処理量45トン級の施設を、31年度の稼働開始を目指して建設する構想だった。しかし、物価高などで当初60億円と見積もられた建設工事費が90億円に...

残り970文字(全文:1267文字)