
日本災害食学会学術大会の市民公開講座で講演する別府茂副会長=8月25日、新潟市中央区万代3
日本災害食学会の学術大会が8月24、25の両日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれた。能登半島地震など災害が全国で発生する中、2004年の中越地震後に本県などで研究が進んだ災害食や備蓄について、企業や行政、防災関係者らが意見を交わした。
8月25日は市民公開講座が行われ、別府茂副会長が基調講演した。災害時は物流やライフラインが停止し、広域の災害では復旧に時間がかかると説明。災害食について「これまで賞味期限の長さが重視されてきたが、栄養面に加え、被災者の生活や現場で復旧・支援活動に当たる人たちに配慮する必要がある」と指摘した。
また、南海トラフ地震など大規模災害では需給バランスが崩れ...
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