
木やりを歌いながら町を練り歩く豪華な台輪=8月29日、新発田市諏訪町2、3
新潟県下越地方の各地で、地域の夏を熱く盛り上げるまつりが開かれた。新発田市の「城下町新発田まつり」は花火が悪天候で中止となったものの、伝統の台輪や女性ばかりの担ぎ手による白天狗(てんぐ)みこしが市街地を練り歩いた。関川村恒例の「大したもん蛇まつり」では学生ボランティアが活躍。阿賀野市水原地区の「水原まつり」も多くの人でにぎわった。
◆[新発田市・城下町新発田まつり]「台輪」壮観!女性が担ぐ「白天狗みこし」も
新発田市恒例の「城下町新発田まつり」を締めくくる帰り台輪が8月29日夜に行われた。御殿風2階建て屋台の「台輪」が、威勢の良い声とともに練り歩く様は壮観で、沿道から多くの見物客が見守った。
台輪は市中心部の6地区(組)がそれぞれ所有し、祭りに合わせて諏訪神社へ奉納される。各町内へと戻る帰り台輪の見せ場は、木やりとあおり。法被姿の男たちが木やり歌で高らかに声を合わせ、台輪の前輪を持ち上げては下ろし、威勢を誇示し合う。
2024年は、新型コロナウイルス禍では禁止された台輪同士が接触する「もみ合い」も復活。境内から1台ずつ...
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