
石油を天皇に献上した故事を再現した「草生水まつり」=新潟県柏崎市西山町坂田
湧き出た石油を「燃える水」として天皇に献上したとする故事にちなんだ「草生水(くそうず)まつり」が、新潟県柏崎市西山地域で開かれた。古代の衣装に身を包んだ地元住民らが行列を組んで、石油を運び、天皇に献上するまでの情景を再現した。
草生水は石油の古称で、日本書紀に越の国から「燃える水、燃える土」が天智天皇に献上されたという記述がある。西山地域は、古くから石油の産地として栄え、西山町妙法寺が当時の採油地とされており、現在も微量の石油が湧く「献上場(おんじょうば)」が残っている。
草生水まつりは、こうした地域の歴史を伝え、地元を盛り上げていこうと、地元商工会や住民らでつくる実行委員会が1985年から...
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