
デンカ(東京)は、五泉事業所(新潟県五泉市)を拠点に開発したエボラウイルスを検知する抗原検査キット「クイックナビ」がコンゴ(旧ザイール)国内での使用許可を取得したと発表した。コンゴへの正式な供給が可能となり、需要を見ながら量産体制を整える。
承認は6月21日付。検査キットは北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所長の髙田礼人教授と共同開発した。2021年には日本国内での製造販売承認を取得した。
これまでも国際協力機構(JICA)を通じてコンゴに試作品を提供している。18年5月にコンゴ赤道州でエボラ出血熱が発生した際に初期検査で使用された。18〜20年の北キブ州での流行時にも、PCR検査と並行し...
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