
朝日酒造が生産に乗り出す「KUBOTA GIN」のボトル
新潟県内酒造最大手の朝日酒造(長岡市)は、蒸留酒ジンに参入し、初めて洋酒の製造に乗り出す。9月12日に専用の蒸留施設「越路蒸留所」の竣工式を行った。「KUBOTA GIN」と名付け、11月ごろから一般向けに販売する。将来的にはジンの原料にコメの活用を探るほか、輸出を見据える。
ジンは食事に合う酒として人気を集めて需要が増加している。日本洋酒酒造組合(東京)によると、ジンの国内出荷量は2018年から23年にかけて3・9倍に増加。日本酒市場の縮小を背景に、県内外で酒蔵などの新規参入が相次いでいる。
朝日酒造はジン市場の拡大に加え、原料に多様なボタニカル(植物由来原料)を使える自由度の高さから参入...
残り581文字(全文:881文字)