湘南戦でFKからゴールを狙うDF橋本健人
湘南戦でFKからゴールを狙うDF橋本健人

 J1で激しい戦いを繰り広げているアルビレックス新潟。今季も終盤戦に入り、ラストスパートです。このウェブ限定記事アルビPreview(プレビュー)では、そんなアルビの応援に一層力を入れようと、データを見ながら、初心者にもわかりやすく、次の一戦に向けた見どころや注目選手を紹介します。対戦相手の情報などを頭に入れ、試合をより深く、楽しみながら応援しましょう!

(※データはリーグ公認の競技データ「J STATs」から。それ以外の話はわりと主観が入ります)

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 まさか、同じアウェー名古屋戦について2回も記事を書くとは思っていませんでした…。当初8月31日に予定された試合は台風接近のために中止となり、9月18日に延期となりました。前回の記事も一応残してあるので、もしお時間がありましたら、ご覧ください。データなども大きく変わったわけではありません。内容も重なる部分が多いかもしれません。

左を制す者は…

 ただ、台風が来る前の不安な気持ちもあった前回と、気分的には全然違います! YBCルヴァン・カップでは町田を乗り越えて準決勝に進出。そして、週末にあった湘南戦です。見事な3-1の快勝でした。

 FW長倉幹樹がキレキレの動きと運動量でボールを引き出し、特に2点目の切り返しの落ち着きぶり。ルヴァン杯の4得点など結果がついてきている自信があふれていました。

 昨季の新潟でのデビュー戦、足元の技術にスピードもあり、なんでこんな選手が少し前まで関東リーグにいたのかと、驚かされました。ただ、得点という結果がなかなか出なかった。それでも走り続け、献身的な姿勢で取り組み続けた成果が、ここに来て覚醒しているようです。ルヴァン杯の6得点とリーグ戦も4得点となり、見事に2桁得点達成と言っていいでしょう。

顔写真は(C)アルビレックス新潟

 ちなみに、この湘南戦の3得点、全部左から、左足からの攻撃でした。1、2点目は新加入の左サイドバックの橋本健人から、中央にいる長倉へのパスが起点に。3点目は大学生の左CB稲村隼翔がきれいな縦パスをMF谷口海斗に通し、勝負を決める一振りにつながりました。

 新潟の補強方針は「新潟のスタイルに合う選手」が条件なのは知られていますが、長倉や橋本、稲村と、それぞれの個性が見える活躍からは「新潟のスタイルにプラスを与えてくれる」という期待さえ感じます。谷口の左サイド起用もはまっていますし、この左からのチャンスメイクはしばらく注目ですね。もちろんDF堀米悠斗やMF長谷川元希も彼らの活躍を見て黙ってないでしょう。

 さて、どうしても勝利の余韻で長く語りたくなってしまいますが、ようやく名古屋戦の話です。この日はJ1が1試合しかなく、勝ったら7位浮上です。このリーグ戦...

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