広島市の高校生が描いた絵を説明する原水爆禁止柏崎協議会の片山康夫代表理事=柏崎市日石町
広島市の高校生が描いた絵を説明する原水爆禁止柏崎協議会の片山康夫代表理事=柏崎市日石町

 原爆による被害のありさまを市民に知ってもらおうと、原水爆禁止柏崎協議会は、新潟県柏崎市日石町の市文化会館アルフォーレで原爆パネル展を開いている。爆心地から近い広島市の基町高校で美術を学ぶ生徒が、被爆者の証言を基に描いた絵の複製19点を、生徒や被爆者本人のコメントとともに展示している。

 「焼けた電車内、逃げる間もなく死んでいった二人の亡骸(なきがら)」という油彩画は、爆風により鉄骨だけが残った電車内で、骸骨になった乗客が座席に座っている。描いた生徒は「被爆体験を絵として遺(のこ)す取り組みを通じて、戦争の悲惨さを再認識した」とのコメントを寄せている。

 来場した柏崎翔洋中等教育学校6年の男子生徒...

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