
新潟県庁
新潟県の県立病院の経営改革を巡り、県が2025年4月から県立リウマチセンター(新発田市)の病床数を100床から52床に削減した上で、隣接する県立新発田病院に機能を統合することが9月17日、分かった。県立坂町病院(村上市)は120床から100床に削減し、回復期に重点を置いた地域密着型の病院運営を目指す。患者数の減少に伴い、2病院の機能と規模を適正化することで、年間3億2千万円超の収支改善を狙う。
県立病院は2024年度当初予算で過去最大の43億円の赤字が見込まれ、経営改革をしなければ25年度末にも運転資金に当たる内部留保が枯渇し、病院事業が維持できなくなる懸念がある。県は5月、統合や診療所化といった県立病院のスリム化方針を公表。今回の統合や病床削減は改革の具体化の一歩となる見通し。...
残り517文字(全文:862文字)