
「佐渡島の金山」のシンボル「道遊の割戸」=2024年7月、佐渡市相川地区
「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界遺産登録1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。を機に、新潟県警佐渡署が島内の違反駐車対策を強化している。観光客増による交通量の増加が見込まれる中、危険な路上駐車による緊急車両の通行妨害や事故を防ぐ目的だ。ただ、取り締まりの重点地区である両津や河原田本町には駐車場がない店も多い。一部の商業関係者からは「厳しすぎる」「客足に影響が出る」と困惑の声も出ている。
佐渡署は6月中旬から、両津地区で路上駐車の積極的な取り締まりを告知する文書を回覧。9月には、両津、河原田本町の重点取り締まり地域=地図参照=を県警公式ホームページに掲載した。
両津、河原田本町の両地区は商店街を中心に金融機関や日用品店、飲食店などが並ぶが、駐車場がない店が多く、あっても店から離れていたり台数が限られていたりする。このため、交差点内や進行方向右側であっても、店の近くに駐車する車が後を絶たなかった。中には車庫代わりに長時間駐車する車も見られ、円滑な交通の妨げとなっている。
佐渡署によると、佐渡市内の取り締まり件数は県内の他地域と比較しても突出して多い。取り締まり強化後、各商工会には複数の商店街から...
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