インタビューに答える渡辺竜五・佐渡市長=市役所
インタビューに答える渡辺竜五・佐渡市長=市役所

 「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録決定から、1カ月が経過した。新潟県佐渡市では2024年夏、金山関連の観光施設や飲食店が例年にも増してにぎわった。世界遺産登録による観光客の増加について、渡辺竜五・佐渡市長は「登録効果のピークは1年」とみる。人口減が進む中、いかに観光客に対応し、持続可能な島づくりを進めるのか。戦略と展望を聞いた。(佐渡総局・榎本文)

-登録決定から1カ月となりました。観光の現状をどうみますか。

 「去年のお盆時期も宿泊施設や食材が足りないという話が出ていたが、...

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