名古屋戦で3失点し、座り込む新潟のGK小島亨介
名古屋戦で3失点し、座り込む新潟のGK小島亨介

 J1で激しい戦いを繰り広げているアルビレックス新潟。今季も終盤戦に入り、ラストスパートです。このウェブ限定記事アルビPreview(プレビュー)では、そんなアルビの応援に一層力を入れようと、データを見ながら、初心者にもわかりやすく、次の一戦に向けた見どころや注目選手を紹介します。対戦相手の情報などを頭に入れ、試合をより深く、楽しみながら応援しましょう!

(※データはリーグ公認の競技データ「J STATs」から。それ以外の話はわりと主観が入ります)

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 完敗でした。9月18日の名古屋戦は0-3。言い訳もできない負けです。松橋力蔵監督も言っていましたが、確かに新潟のビルドアップを相手がハイプレスでうまくつぶしてきました。でも、それをかわしても新潟側のミスが目立ち、球際や寄せの速さでも戦えていませんでした。タックルの数で決まるわけでもないですが、新潟の6回に対して名古屋は19回と3倍以上。試合前の記事で名古屋の疲労具合について書きましたが、明らかに疲れて見えたのは新潟の方でした。

顔写真は(C)アルビレックス新潟

勝つことでしか証明できないこと

 新潟はボール保持率とパス成功率で、ずっと1位が続いています。これは新潟のスタイルを表す数字で、そのボールをつなぐサッカーに魅了されるサポーターは多くいます。でも、それは得点数や試合の結果に直結する数字ではありません。名古屋戦も保持率自体は60%を超えて、パス成功率も悪くはないですから。特に今季は町田や広島と、保持率の低いチームが優勝争いをしていますし、サッカー界の潮流が変わっていると言う人もいます。

 それでも、自分たちのスタイルが間違ってないと証明するには、勝つこと以外にありません。それが昨年王者で現在3位の神戸であっても。ホームならなおさらです。

強敵相手に教訓生かせ

 神戸のデータを見て分かる通り、パス成功率もボール保持率も高くありません。ロングパスを多用するチームらしい数字ですが、攻守に安定しています。得点数も失点の少なさもリーグ3位。新潟が苦手とする空中戦にも強く、...

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