前日に続く大雨に見舞われた新潟県村上市では9月21日、土砂災害の恐れがあるとして、16町内・集落の計837世帯1954人に避難指示を出し、8カ所に避難所が設置された。各所で土砂の崩落もあり、降り続く雨に住民はうんざりした表情を見せた。
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7集落に避難指示が出された朝日地区の朝日保健センターには、一時最大12世帯23人が身を寄せた。連日の雨に不安そうな表情を浮かべる人も。村上市寺尾の無職女性(77)は「すごく強い雨で、家の裏山が崩れるのではと心配になるくらいだった」と振り返る。
村上市宮ノ下の無職の住民(70)は2022年8月の県北豪雨を教訓にして、避難指示発令を知ったとともに避難した。「昨日(9月20日)もかなり降ったし、避難指示が出たので迷わずすぐに行動した」と話した。同じように避難してきた知人を見かけ、ほっとした表情で言葉を交わしていた。
村上市内では、山沿いの住宅地や道路の周辺で斜面の一部が崩れた。村上市松山では、住宅地の裏山の斜面が高さ約3メートル、幅約10メートルにわたって崩落し、市道に土砂が流れ出した。崩れた箇所に雨水がこれ以上しみこまないよう、応急処置として市職員がブルーシートが張った。...
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