「観無量寿経曼陀羅」について説明する籠島浩恵住職=柏崎市若葉町
「観無量寿経曼陀羅」について説明する籠島浩恵住職=柏崎市若葉町
「涅槃像」を鑑賞する来場者

 新潟県柏崎市若葉町の極楽寺で、普段は見ることができない仏画や書など約200点が、9月25日まで公開されている。江戸時代に極楽寺で修行した柏崎の僧侶、単瑞(たんずい)上人が緻密な刺しゅうで仏教界を表現した柏崎市指定文化財「涅槃(ねはん)像」(1794年)「観無量寿経曼陀羅(まんだら)」(1814年)などを見ることができる。

 極楽寺は849年に開かれたとされ、本堂などが国登録有形文化財に指定されている。毎年秋に所蔵品の虫干しを兼ねて、一般公開している。

 涅槃像は縦5メートル、横3メートル。釈迦が亡くなり、弟子や動物が悲しむ様子を描いている。単瑞上人が師であった極楽寺住職の死を悼み、1792〜94...

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