地蔵峠で再会を喜び、親睦を深める石黒地区と鵜川地区の住民たち=柏崎市
地蔵峠で再会を喜び、親睦を深める石黒地区と鵜川地区の住民たち=柏崎市

 新潟県柏崎市高柳町石黒地区と柏崎市鵜川地区を結ぶ旧道の地蔵峠にある地蔵堂で、年に1度の地蔵祭りが行われた。両地区の住民らがそれぞれ、麓からの険しい山道を歩いて上り、標高約630メートルの地蔵堂で再会を喜び合った。

 地蔵峠を通る旧道は、東頸城方面から日本海までつながる重要な道だった。東頸城方面からはコメを、柏崎方面からは塩を輸送し、「塩の道」と呼ばれていた。現在は両地区を結ぶ国道353号が使われ、旧道を通ることはほとんどないという。

 祭りは9月4日にあり、石黒と鵜川から計12人が地蔵堂に集まった。石黒の住民は、「つなぐ棚田遺産」にも選ばれている「花坂の棚田」近くの登り口から急斜面の道を歩き、4...

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