上越地域の医療体制について考えたシンポジウム=上越市
上越地域の医療体制について考えたシンポジウム=上越市

 新潟県などが病院再編を議論している上越地域の医療体制を考えるシンポジウムが9月21日、上越市で開かれた。自治労県本部などでつくる実行委員会が主催。市民を巻き込んだ再編を検討する一助にしようと、実行委が考える地域医療の在り方などを提案した。

 上越地域では、県と医療関係者らが医療体制の短期・中期再編を検討してきた。新潟労災病院(東雲町1)が2026年3月末で閉院する上、将来的に加速する人口減に備え、急性期と救急に特化した中核病院と、回復期・慢性期を担う病院に機能を分ける方針だ。

 実行委は新たな中核病院を設けずに、既存の病院の機能分担を徹底することを提案した。高度で難易度の高い手術や救急を担う病院...

残り217文字(全文:517文字)