
任期満了に伴う新潟県知事選(5月12日告示、29日投開票)の告示まで、12日であと1カ月となった。再選を狙う現職の花角英世氏(63)と会社役員の新人、片桐奈保美氏(72)が立候補を予定し、前哨戦が始まっている。両氏とも具体的な公約は今後発表することにしているが、これまでの発言から訴えの内容が見え始めている。両氏は本県の未来の姿をどう描こうとしているのか。主張のポイントをまとめた。
◆花角氏、分散型など3社会像が軸
現職の花角氏は、2018年の知事選でも掲げた防災・減災対策などに加え、新型コロナウイルス禍以降の成長に向けて強調してきた「分散型」「脱炭素」「デジタル」の三つの社会像の実現を公約に盛り込むことになりそうだ。財政改革...
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