
J1で激しい戦いを繰り広げているアルビレックス新潟。今季も終盤戦に入り、ラストスパートです。このウェブ限定記事アルビPreview(プレビュー)では、そんなアルビの応援に一層力を入れようと、データを見ながら、初心者にもわかりやすく、次の一戦に向けた見どころや注目選手を紹介します。対戦相手の情報などを頭に入れ、試合をより深く、楽しみながら応援しましょう!
(※データはリーグ公認の競技データ「J STATs」から。それ以外の話はわりと主観が入ります)
× ×
「再現性」のある攻撃と、悲劇
完全に勝つ流れだと思っていました。前節の神戸戦、先制されながらも逆転し、後半途中まで2-1。それが最後には2-3になり、前年王者神戸の勝負強さを見せつけられました。新潟はプレスを回避し、テンポの良いパスワークでゴールに迫り、十分に勝てると思えた試合だっただけに、悔しさが募ります。
湘南戦の3得点もそうでしたが、今回も2得点とも左サイドからでした。DF橋本健人やMF谷口海斗から、中央のFW長倉幹樹やFW小野裕二にボールを送る形がはまっていますね。個人的には、すでに新潟「お得意」のパターンだと勝手に思っています。再現性のある攻撃っていうのは、こんな感じなんでしょうか。
ですが、後半途中に足が止まり始めると、中途半端なプレーが目立ち、大迫勇也と武藤嘉紀の2人にやられ、そして終了間際には空中戦で万事休す。特に今季の新潟は後半追加タイムに計6失点しており、J1ワーストタイ。
戦術の問題か、経験や集中力か、意思統一の問題か。もともと空中戦には強くはありません。ただ、こうした試合を悠長に教訓と考えていては、シーズンはもう終ってしまいます。相手も優勝争いで必死。欲しかったのは前年王者や3位相手の健闘ではなく、勝利という結果でした。それは選手も同じだったはずでしょう。2戦連続の3失点敗戦に言い訳はできません。


気を取り直してデータを見ます。終盤になってくると、試合ごとに大きくは変わらないのがデータですが、個人的にはFW小野裕二の得点ランク入りがうれしいです。初めてキャンプで練習を見た時、明らかに他の選手とは違うシュート技術の高さ、多彩さに驚かされました。今季はけがの離脱も多かったですが、本来はもっと点が取れる選手だと確信しています。
川崎がこの順位?
さて、一方の川崎。実はこの後、YBCルヴァン・カップ準決勝で、もう2回も戦います。大事な前哨戦ではありますが、それ以前に、リーグで上を目指すための重要な試合です。相手のことをしっかり予習しましょう。


川崎は...