
木の根元に水を供給する作業に取り組む桜守=上越市本城町
新潟県上越市の高田城址(じょうし)公園で、紅葉を迎える前に葉を落とす桜の木が多くなっている。樹木医らによると、猛暑から身を守るため水分量を保とうと、葉を落として水の蒸散を防ぐ現象とみられる。夏から秋にかけては葉が光合成をして来春開花する花芽の養分を蓄える大事な時季。観桜会は来年100回目を迎える。公園の桜を管理する「桜守」らは根の近くに水や酸素を供給するなど対応に追われている。
日本三大夜桜に数えられ、約2100本の桜がある高田城址公園は春の観桜会だけでなく、10月下旬になると葉が真っ赤に色付き、来園者を楽しませてきた。
しかし、3、4年前から梅雨明け後に葉が散り、紅葉を前にすっかり葉を落と...
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