旧石器時代と同様に杉皮や竹で作った住居について説明する関野吉晴さん=村上市山熊田
旧石器時代と同様に杉皮や竹で作った住居について説明する関野吉晴さん=村上市山熊田

 人類が地球上に広がった道のりをさかのぼった「グレートジャーニー」で知られる探検家で医師の関野吉晴さん(75)が、旧石器時代の暮らしを実践しようと新潟県村上市山熊田集落を拠点に活動している。便利な道具のない世界で新たな気づきを得るのが狙いだ。7月には杉の皮や竹で作った“新居”も完成。北海道などで過ごした夏場を終え、10月にも集落を再訪し、滞在する予定だ。

 関野さんは東京都出身。医師の傍ら南米などを探検してきた。1993年からは、人類の拡散を逆ルートで人力のみでたどる旅を開始し、約10年で成功させた。道のりは南米チリからアフリカまでの約5万キロに及ぶ。20年ほど前からマタギの里として知られる山熊...

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